こんにちは、ひでこです。
今日も手仕事の時間にお付き合いいただき、ありがとうございます。
お台所でいちばんよく使うお砂糖といえば、白くてさらっとした「上白糖」や「グラニュー糖」でしょうか。
でも、煮物や佃煮を作るときに、ふと“あの深い甘みがほしいな…”と思うことがあります。
そんなときに頼りになるのが、ほんのり色づいた「三温糖」です。
三温糖は、同じ甘さでもどこか角がなくて、やさしく包み込むような風味があります。
使うだけで料理にコクが加わり、毎日の食卓がちょっと豊かになる——そんな存在です。
今回は、その三温糖の基礎知識と、台所で無理なく使いこなすコツをまとめました。
ゆっくり読んでいただけたらうれしいです。
風味と特徴

三温糖といえば、ほのかに色づいたやわらかい粒がいちばんの特徴でしょうか。
スプーンでそっとすくうと、しっとりとした質感が伝わってきます。
指先に触れれば少しだけ吸いつくような感覚もありますよね。
同じ“砂糖”でも、どこか穏やかで、ほんのり温度を感じる甘さです。
料理に加えると、ただ甘くなるだけではなく、味全体にふくらみが出ます。
煮物のたれに深みが生まれますし、きんぴらや佃煮には、三温糖ならではのコクが加わります。
照りをつけたい料理にもよくなじむので、仕上がりがつやっと美しく見えるのも嬉しいところ。
また、色味が少しだけ濃いので、白砂糖より“甘みの存在感”がやさしく残ります。
お菓子作りに使うと、焼き色がほんの少し深くなって、家庭ならではの温かい仕上がりに。
しっとりとした粒だからこそ、計量するときには自然と重みを感じます。
この“水分を含んだ三温糖らしさ”が、料理の味を丸く整えてくれるのだと思います。
強すぎる甘さで主張するのではなく、食材の味にそっと寄り添いながら、奥行きを足してくれる。
その“深く濃い甘み”こそが、三温糖の魅力なのだと思います。
どんな料理に合う?
三温糖は、ほんのり色づいた甘さと、どこか丸みのある風味が魅力のお砂糖です。
そのため、素材の味をやさしく包み込みたい料理にとても向いています。
まず、煮物との相性は抜群です。
肉じゃがや筑前煮など、甘みとコクを両方ほしい料理には、三温糖ならではの深い味わいが出ます。
照り焼きのたれにもよく馴染んで、仕上がりがつやっときれいに整うのもうれしいところ。
「家庭の味」に一段階ふくらみが出るような、そんな働きをしてくれます。
きんぴらや佃煮のように、甘さに“奥行き”がほしい副菜にも便利です。
砂糖だけが浮かず、しょうゆやみりんと自然に一体になってくれるので、煮含めるほどに味がまとまっていきます。
ほんの少し加えるだけでも味の輪郭が落ち着く、頼もしい存在です。
お菓子作りにも使えますが、三温糖の場合は仕上がりが少しだけ濃い色になります。
焼き菓子や蒸しパン、パウンドケーキなど、“家庭で楽しむ素朴なお菓子”と相性が良いです。
甘みがやさしく残って、ほっとするような味わいになります。
お料理全体で見ると、
和食・家庭料理・煮物・照りを出す料理がとても得意です。
グラニュー糖のような透明感はありませんが、そのぶん味にふくらみが出て、食卓が少しだけ豊かになります。
強い個性で主張するのではなく、
“おいしくなる方向へ、そっと背中を押してくれる甘さ”。
それが三温糖の魅力だと思います。
買いやすい砂糖(通販対応)
日々の台所でよく使う砂糖は、近所のお店でも手に入ります。
でも、重たい調味料は通販でまとめ買いしておくと意外と便利なんですよ。
ここでは、普段づかいしやすい砂糖を楽天で探しやすいように、一覧でまとめておきますね。
■ 上白糖(楽天で見る)
扱いやすく、どんな料理にも使える定番の砂糖。
迷ったらまずこれを選べば安心です。
■ グラニュー糖(楽天で見る)
すっきりした甘さが魅力。
お菓子づくりや飲み物に向いています。
■ 三温糖(楽天で見る)
やさしいコクと色味がほしい料理に。
煮ものや照りを出したいときに便利です。
■ きび糖(楽天で見る)
自然な甘さで人気。
香りをいかしたい料理や下味づけにおすすめです。
■ てんさい糖(楽天で見る)
クセが少なく甘さがまろやか。
普段づかいにも取り入れやすい砂糖です。
■ 黒糖(楽天で見る)
深いコクと豊かな風味が魅力。
料理にもおやつにも、少量で味が決まります。
■ ざらめ(楽天で見る)
大粒の食感が楽しい砂糖。
飴づくり、つけもの、お祭りの屋台風にも使えます。
ひとことメモ
三温糖は、ほんのり色づいた深みのある甘さが魅力のお砂糖です。
くせが強すぎず、どんな家庭料理にもそっと馴染んでくれる“まろやかな甘さ”が頼もしい存在なんですよね。
煮物や佃煮、照り焼きなど、甘みとコクを両方ほしい料理にはとても相性がいいですね。
和食の味をやさしく整えてくれるのが嬉しいです。
焼き菓子に使うと、ほんの少し濃い焼き色がついて、家庭ならではのやさしい仕上がりになります。
「甘みを丸くしたいな」「家庭の味をもう一歩深くしたいな」
と思ったときには、まず三温糖をひと袋。
台所にあるだけで、料理の幅がふわっと広がると思います。
今日も読んでくださって、ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょうね。
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